【アニメ感想】若おかみは小学生!

完全にノーマークでしたが、高評価な口コミが多いので見てきました。
結論から言うと、完成度はここ数年のアニメ映画でトップクラスです。

ただし、子供向けではあるので定番ギャグやキャラデザが受け付けない人はいるかもしれません。

www.waka-okami.jp


見物語りはいわゆる「旅館もの」の王道で、「両親を亡くした少女が祖母の経営する旅館に住み込み、働きながら成長する姿」が描かれています。

ただし、その成長の過程ははなかなかにシビアです。この点は下記の記事で非常に良くまとめられています。
prehyou2015.hatenablog.com



この映画の賞賛すべき点はいくらでもあります。
・背景や情景の描写が美しい
・主人公のおっこちゃんがかわいい
・周りのキャラも魅力的
などなど。


ただ、この映画が多くの人々の心を打つのは「生命力が溢れている」からだと思います。


それを最も良く表しているのは「一生懸命でまっすぐで自分も周りも幸せにしていく」主人公のおっこではあるんですけど、他のキャラクターはもちろんのこと、背景の草木や風の流れからすらも「前に進もう」とする力を感じます。


おそらく、大人がこの映画見ると泣くと思うんですよ。最初に家族で神楽見てるときのおっこと両親の何気ないやり取りとか、夢に出てくる両親や最後の展開で。
人が泣くときは必ず心を動かされたときだと思います。でも、人が心を動かされるのは泣いたときだけではありません。僕はこの映画を見終わった後に、言いようもない衝撃を受けてしばらく一人でソワソワしてました(笑)。

今思うと、これって溢れんばかりの生命力を感じて心が(良い意味で)平静を保てなくなっていたからじゃないかと思うんですよね。


純粋に面白い作品ではあるんだけど、ただ面白いだけではない、そんな映画は久しぶりでした。

上映館はあまり多くなく、上映回数も減り始めていますので、少しでも興味のある方はお早めに見に行かれることをお勧めします。