MacでVtuberになれなかった

背景

バ美肉してゲーム実況しようと思ったのですが、MacOS Catalinaだとかなり詰まりました。
未だ配信可能な状態ではないのですが、備忘録として詰まった点をまとめておきます。
解決策が分かれば後ほど追記します。

方法

環境

PC:Mac mini 2018(Core i7, 32GBメモリ, 500 GB SSD
OS:MacOS Catalina
キャプチャツール:Elgato HD60 S
キャプチャソフト:Game Capture HD
ゲーム機:Nintendo Switch
録画ソフト:OBS

参考

基本的には下記の記事を参考にさせて頂きました。
whitedew.net

問題点

①OBS linkが起動しない

上記の環境でゲーム実況する場合、Game Capture HDで取り込んだ映像・音声をOBSに取り込む必要があります。その際にElgatoが公開しているOBS linkというソフトが必要なのですが、これがウンともスンとも起動しません。同様の現象はMacOS Catalinaで何件か報告されているようです。
www.reddit.com
OBS Linkを最初にインストールし、Game Capture HDは最後にインストールすれば良いとの報告があったので試してみましたが事態は変わらず。

Uninstall ALL Elgato software completely from your Mac. The NDI plugin too. Clean all traces. Use CleanMyMac or AppCleaner if you need to. Install OBS Link first, then the NDI plugin. Don’t install Game Capture HD yet.

OBS Link dosent start on MacOS Catalina : ElgatoGaming

RTMPサーバーではラグがあまりにも大きい

仕方なくRTMPサーバーのストリーミング配信を利用したキャプチャを試みます。
※仕組みは理解できていないのですが、下記の動画を見れば誰でも使えるようにはなります。
www.youtube.com
結果としてSwitchのキャプチャをOBS Linkを最初に取り込むことはできました。ただ、ストリーミング配信を挟んでいるため少なく見積もっても1秒以上のラグが発生します。格闘やアクション以外なら何とかなると思ったのですが、実際にテスト録画してみると動きのないゲームでも1秒のラグはなかなかきついです。また、画質や音質も明らかに劣化してしまいます。

結論

現状、MacOS CatalinaでVtuberによるゲーム実況を行うのはなかなか難しいようです。OBS linkの問題はソフトウェアのアップデートで将来的には解決されると思います。ただ、もともとVtuber周りのツールはWindowsのみに対応しているものが多いため、もしMacユーザーで本格的にVtuberしたい場合はWindowsの購入を考えた方が良いかもしれません。

テスト録画してみた感想

  • 表情や身振り手振りを大げさにしないとLive2Dには反映されない
  • 数秒の沈黙でも放送事故に見える
  • 音質の調整を厳密に行う必要がある。初期設定だとハウリングやノイズが予想以上に大きい

ゲーム実況やVtuberの敷居はかなり低くなっていますし、人気のあるVtuberさんたちは簡単にツールを使いこなしているように見えます。しかし、本気で「面白い物」を作ろうとするなら、ツール周りの設定にはある程度時間をかける必要があると実感しました。
解決できなかったのは残念ですが、実際に取りかかって初めて分かる課題が多く得られた点はよしとします。また、制作方法を知ることでVtuberさんの実況など今まで以上に楽しめそうです。