Premiere Proでボイスロイド動画を制作する
私は動画編集にPremiere Proを使用しています。ボイスロイド動画に挑戦してみたいと思って制作方法を検索したのですが、ヒットする説明の多くはAviutlを用いたものでした。
そんな中、Premiere Proで音声読み上げソフトの音声・字幕・立ち絵を同時に挿入できる拡張機能「JIMAKU」(製作:獅子座の人様)を見つけました!
基本的には製作者の説明動画を見れば良いのですが、対応するバージョンや他にインストールするソフトなどもありますので、備忘録的にまとめておこうと思います。
製作者様の解説動画はこちら
JIMAKUに対応したPremiere Pro、After Effectsのインストール
2020年11月23日現在、JIMAKUはPremiere Pro (13.1.5)、After Effects (16.1.3)に対応しています。私の環境はPremiere Pro 14、After Effects 17で、実際にこの環境にインストールしても正常に動作しませんでした。そのため、対応バージョンまでダウングレードします。まず、Creative Cloud Desktopを開いて各アプリの「設定(「…」のアイコン)」から「アンインストール」を実行します。次に再インストールする際に設定→「他のバージョン」をクリックして、上記の対応バージョンを選択します。
※After Effectsは16と17の両方を同時にインストールできたのですが、念のため17は削除しました。
JIMAKUのインストール
製作者様のGitHubからJIMAKUのzxpファイルをダウンロードします。インストールにはZXP Installerを使用しました。
AssistantSeikaのインストール
製作者様の動画ではSeikaCenterをインストールすることになっていますが、SeicaCenterは2020年8月31日をもって公開が終了しており、現在は後継のAssistantSeikaを使用することができます。
【201208追記】
「20201123/u - u2」のバージョンはJIMAKUが使用するHTTP APIに不具合があるため、「20201208/u」以降を使用すれば良いようです(tomason510様コメントありがとうございました)。
インストール後の設定として、まず「使用製品」タブで使用する音声読み上げソフトにチェックを入れて製品スキャンをクリックします。「話者一覧」タブに使用する製品のキャラクターが読み込まれたことを確認します。次に「HTTP機能設定」タブで「HTTP機能設定で機能を利用する」にチェックを入れ「起動する」をクリックします。
これにてソフトの準備は完了です。
Premiere ProでJIMAKUを使用する
後は製作者の動画の通り、Premiere Proの「ウィンドウ」→「エクステンション」でJIMAKUを選択すれば音声・字幕・立ち絵を同時に挿入できるようになります。素晴らしいです!
ただ、実はここに至るまでにいくつか詰まった点がありましたので以下に記載します。
トラブルシューティング1:音声・字幕が挿入されない
JIMAKUの起動までは問題ないのですが、音声・字幕の挿入を行えませんでした。おそらく最初にPremiere Pro 14にJIMAKUをインストールしていたことが原因です。JIMAKUを再インストールすると解決しました。Adobe製品の拡張機能を管理できるAnastasiy’s Extension Managerをインストールします。JIMAKUを選択してremoveで削除できます。
これでJIMAKUの本体は削除できましたが、この状態だとプリセットデータが残ったままで、再度JIMAKUをインストールしても音声・字幕の挿入は行えませんでした。私の環境でプリセットデータはドキュメントフォルダ直下のJIMAKUフォルダに保存されていました。フォルダごと削除して再度JIMAKUをインストールすると正常に使用できました。
トラブルシューティング2:読み込んだ立ち絵のモデル構造が文字化けする
おそらく文字コードの問題だと思います。psdファイルをPhotoshopで開いて上書き保存すると解消されます。