【アニメ感想】メアリと魔女の花

米林宏昌監督のスタジオジブリ退職後の第一作目。
と通ぶってはみましたが、『思い出のマーニー』や『借りぐらしのアリエッティ』は見ていないので、初の米林監督作品です。
www.maryflower.jp



結論
子供と一緒に見られる良質な映画!


あらすじ

無邪気で不器用な少女メアリは、森で7年に1度しか咲かない不思議な花“夜間飛行”を見つける。この花は、魔女の国から盗み出された禁断の花だった。一夜限りの不思議な力を得たメアリは、魔法大学“エンドア”への入学を許されるが、あるうそをついたことから大事件に発展してしまい……。
公式サイトより


以下ネタバレ感想























良かった点は、何と言っても背景美術!
画を見ているだけで楽しい気持ちになります。

気になった点はとしては、(公式サイトなどで直接は触れられていませんが)「変わる・変化」がこの作品のテーマになっていることです。
これはメアリの「(自分の赤髪を)変えられるものなら変えたい」、ピーターの「変わるなら大人に」というセリフや、本作の魔法界では『変身魔法』が最上位の魔法と位置付けられていることからも読み取れます。

魔法モノの作品で『変身』が難易度の高い魔法と位置付けられているのは、この作品くらいしか思い浮かびません。

前期アニメの『リトルウィッチアカデミア』で変身は劣等生とされるアッコが唯一使える魔法でしたし、本作と同じくイギリスが舞台の『ハリー・ポッター』シリーズでもそのような描写はありません。
tv.littlewitchacademia.jp
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とすれば、メアリを始めとする登場人物の心情の「変化」も丁寧に描かれている、と言えば確かに雑ではないのですが、個人的にはもう少し突っ込んで欲しかったなという印象があります。
この点については、メアリのキャラクター設定に原因があるのではないかと思います。


メアリは好奇心旺盛で誰とでもハキハキと話しますし、失敗は多いですが悪意はなく、きちんと反省もできる少女として導入部分から描かれています。
そのため、今回の「大事件」によって「変化・成長」したという印象が弱くなっている気がするんですよね。。。


もし最初に「引っ込み思案で人と話すのも精一杯」という感じで描かれた上で、同じラストを迎えていたら、「変化」がよりありありと感じ取れたかもしれません。

ただ、明らかに子供(親子)をターゲットとした作品で、そういう主人公が受けるかはまた別問題ですし、「冒険活劇」として見れば気になりません。

結論としては見るかどうか迷ってるなら見ることをお勧めできる作品です!



余談
小さい映画館ということもあって、僕以外全員親子連れでした。
子供と一緒にアニメ映画を見に行きたくなりました。
子供向け作品見て婚期に焦りを感じる、そんな3連休最終日でした。